子供が会社を継がない2つのパターン
こんにちは。“小心者のぼく”です。
このブログを読まれているのは、きっと今後継者がいない社長さんでと思います。継いで欲しいけど無理強いはしたくない、こんな会社を継がせて苦労を掛けたくない。
そんな葛藤に悩まされていませんか?
この記事では、本当は会社を継いでくれると嬉しいと考えている社長さんに向けて、「子供が会社を継がない2つのパターン」をご紹介します。いやいや、継ぐパターンを教えてくれよ、っと思われる方は下記の別記事もご参照ください。
また後半は、実際にどうすれば良いのかも少し解説します。
▼結論
- リスク許容度不足
- 対話不足
▼社長の勘違い
まず初めに社長が考える「子供が会社を継がない理由」はこのようなものではないでしょうか。
- 事業に興味が無い
- 業界に将来性が無い
- 財務状況が悪い(借入が多い)
- 経営=大変そう
- 今が充実している
しかし私の周りには、入社してから事業に興味を持った跡継ぎもいるし、業界に将来性が無い(というか大半の中小企業は成熟期ですから)けど新規事業や第二創業等をしながら会社を成長させている跡継ぎもいるし、財務状況が悪いから会社・親を救おうと入社した跡継ぎもいるし、大半の跡継ぎは経営なんて勉強せずに入社してるし、充実してても今の生活を辞めて跡継ぎの道を選んだ人もいます。
だから上述したような表面的な理由は、単に社長がそう思いたいだけの勘違いだというのが持論です。それよりも冒頭で記載した2つのどちらかが子供に不足している、というのが私の見解です。
▼解説
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リスク許容度不足
子供のリスクに対するキャパが低いことが第一のパターンです。
私の知っている跡継ぎはアーティスト・体育会気質の人が多い傾向にあります。リスクに対する向き合い方として、跡を継ぐ人は楽観的に「自分でリスクを乗り越える」選択をしているように思います。
一方で継がない人は「リスクがより小さい方に自分の身を置く」という選択をしがちではないでしょうか。よく言えば「安定志向/現実主義」、悪く言えば「ネガティブ」です。
このように「リスク」「危機」の捉え方が継ぐ・継がないを決める要因になっています。
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対話不足
二つ目のパターンが親子間の対話不足です。
跡を継ごうと決心した理由で一番多かった意見は「そういうものだと思っていた(なんとなく)」、二番目が「親孝行」でした(“小心者のぼく”調べ)。逆に、「財務状況が良かったから」「業界の将来性があったから」という意見は1度も聞いたことがありません。本当に1度もです。
これは幼少期に職場に連れて行ってもらったり、会社の従業員さんに遊んでもらったり、両親の会話を聞いたりする中で醸成されたある種「洗脳」のような思い込みだと思います。
こういった日頃の対話、経験を通じ、大人になったときに自然と跡継ぎの自覚が出来ていたり、親孝行として親に花道を通って欲しいと感じるようになっていくのではないでしょうか。
▼どうしたら良いのか
では具体的に社長はどうしたら良いのでしょうか。
まず最初にすべきは話をする機会を設けることです。もし言えそうであれば「継いでほしい」と素直に伝えてみることをお勧めします。親から直接言われることで強烈に意識させることができます。
次に会社や経営のリスクとビジョンを伝えましょう。子供は会社の今後がどうなるか分からないことをリスクととらえている可能性があるため、そのリスクを明確にしてあげると安心する可能性があります。
▼さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は子供が跡を継いでくれないと悩んでいる社長に向けて、その理由を2パターンご紹介しました。あくまでも私や私の周りの跡継ぎの意見を集約したものになりますので、本人にしか分からない気持ちもあると思います。
それも含めて、是非まずは面と向かって話をしてみてください。