小心者のぼくの日記

小心者のぼくが、経営・起業・資産運用であれこれしているブログ。

新規事業を考える際の7つの論点【書籍:ビジネスロードテスト】

こんにちは。”小心者のぼく”です。

この記事を読まれているということは、これから自分で事業を立ち上げようとしている、もしくは会社から立ち上げを任された方ということでしょうか。

新規事業立ち上げは、かなり難しいですよね。アイデアを見つけ、ニーズを調査し、ビジネスシステムを設計し、リソースを調達し...。ざっと考えただけでもやることがたくさんあります。またネットで調べると新規事業に関する記事がたくさん出てきますが、実際のところ何が正しいのか分からない。

私も新規事業立ち上げを行っている身として、皆さんが抱えている悩みに共感します。

そこで今回は、新規事業を考える際の論点がまとめられた書籍をご紹介します。

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ビジネスロードテスト

【書籍名】

ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件

【著者】

ジョン・W・ムリンズ

▼この本の問い

「新しい事業を成功させるには何が必要か」

▼この本の主張

結論から述べると、「7つの論点に対し仮説を立て、ロードテストを行うこと」です。

≪7つの論点≫

  1. 市場の魅力

  2. 業界の魅力

  3. 魅力的なターゲットセグメントの存在

  4. 持続的な競争優位

  5. CSFに対する実行力

  6. バリューチェーン上の人的ネットワーク

  7. 使命、野心、リスク許容度

これら7つの論点はそれぞれ、市場・業界・経営をマクロとミクロの視点で設定したものです。

事業を進める上で、顧客個人の特性やニーズを把握する必要がある一方で、市場全体のトレンドであったり業界における競争状況も把握しておかなければなりません。また上記の状況を「過去と今」の時点で切り取るだけではなく、中長期的な視点で分析することも必要となります。

社外の環境から競争のロジックを見つけたら、社内のビジネスシステムやルールについても考える必要があります。

もちろん実際の商売と机上の想像では異なる場合が多いです。どこの仮説がどのようにずれていたかをチェックし、そのたびに問題や不確定要素を取り除いていくことが起業・新規事業立ち上げにおいては重要です。

▼CSFの特定

そのビジネスにおける主成功要因(CSF)は個人の経験によって導き出されるケースが多いです。大抵は苦労を重ねながら、このビジネスにおいてはどの要因を絶対に抑えないといけないかを学んでいきます。

書籍ではCSF特定の為に下記論点が紹介されています。

  1. 業界の業績に深刻な悪影響を与える決定や行動とは、どのようなものか

  2. 企業の業績にこの上ない好影響を与える決定や行動とは、どのようなものか

ちなみに私個人の経験では、

  1. その商売の支配的なコストは何か
  2. 顧客の譲れない商品価値は何か
  3. この事業はどういう失敗を犯すと再起不能になるか

という3つの問いからCSFを求めるようにしています。

▼求められる経営チームの特性

新たな事業を成功させるには、冒頭も説明した通り成功するまで失敗し、学習するしかありません。下記に、そのような経営チームが持つ特性を示します。

  1. 顧客の真の課題、ニーズを理解しようとする

  2. 技術に対する高いリテラシーを持とうとする

  3. 可能・不可能を現在・将来の視点で捉える

▼さいごに

いかがでしたでしょうか。

経営に限らず、トライ&エラーの重要性は皆さん理解していると思います。しかし実際、正しく運用するには何をトライして明確にしようとしているのかを理解している必要があります。経営は特に様々な要素が組み合わさっており、何も考えずに失敗を繰り返しても学べることはほとんど内容に思います。

本書は、事業を行うにあたって仮説を立てるべき論点を示してくれています。少なくとも失敗を次に生かすために、この論点を活用してみてはいかがでしょうか。

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