小心者のぼくの日記

小心者のぼくが、経営・起業・資産運用であれこれしているブログ。

実体験!MBAが役に立たない3つのパターン

こんにちは。“小心者のぼく”です

MBAを修了しても意味が無い、役に立たないという意見が本当に多く見受けられます。

この主張の根拠は主に、下記のようなものが大半です。

  1. 学費が高く、費用対効果を感じられない
  2. 周囲の修了した人が大したことない
  3. 修了したものの社内の扱いが終了前と変わらない

今回は、MBAを実際に修了する過程で色んなタイプの人のその後を見てきた経験と、MBAを志望する会社員の方の相談に乗ってきた経験から、「こんな人はMBAを修了しても意味が無い」という3つのパターンをご紹介します。

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MBAが役に立たない人

 

 

▼結論

  1. 直近の必要性に迫られていない人

  2. 必要な知識、スキルが明確ではない人

  3. 他人のお金で受講する人

▼解説

  1. 直近の必要性に迫られていない人

私が話しをしている中で一番多いのがこのタイプです。例えば、このタイプの人がビジネススクールに入学しようとする理由はこんな感じです。

  • 経営の知識が体系的にあれば、いざという時役に立つから
  • 同じような意識の人と議論するのが刺激的で学びになるから
  • 会社一筋だったので、より視野を広げたいと思ったから

わざわざ高いお金を払ってMBAを修了するより、異業種交流会に参加したりYouTubeや書籍で勉強すれば良いです。

このようなパターンの人は、一緒に学ぶ立場からしても毒にも薬にもなりません。議論に迫力がありませんし、学んだことを実践する機会もないので有益なフィードバックも共有できないからです。

  1. 必要な知識、スキルが明確ではない人

必要な知識やスキルが明確ではない人にとってもMBAはあまり意味がありません。よくあるのがキャリアアップや転職のために修了しようとする人です。(MBAが取得要件の場合は例外です。)

例えばそのキャリアを目指すにあたりどんなスキル・能力・知識が必要かが分かっていないと、今の自分に足りないモノが分かりません。MBAは経営全体を体系的に学べますが、それゆえに「これを持ち帰るんだ!」という強烈な目的意識が無いと全体的に学びがぼやけてしまいます。

 

このパターンの人は、「今あなたには何が足りないと思いますか?」と質問すると、

「経営に関する知識が全体的に足りません」

「何が課題かを論理的に分析するスキルが足りません」

「組織運営、財務、マーケティングの知識が足りません」

という漠然とした大きすぎる課題感を回答してきます。

しっかりと何を学ぶ必要があるのか、明確化し納得してから入学を検討してみましょう。

  1. 他人のお金で受講する人

学びを本気で血肉にするなら自腹をお勧めします。

もちろん会社の制度で入学している人にも、優秀でどんどん結果を出している人もいました。しかし簡単に休んだり授業を振り替えたりしているように感じました。最悪単位を落として在籍期間を延長している人も多かったです。

仕事や家庭の都合で仕方ない部分は多々あると思います。それでも自腹の人の方が、圧倒的に予習・復習・授業へのコミットメントが高く、学校の様々な活動にも積極的に参加していました。授業料から考えると1回の授業が数万円しますから、這ってでも授業を受けに来ますよね

ここは感覚的にご理解いただけると思います。

MBAに向いている人

最後にMBAの修了をすると良いパターンの人をご紹介します。

  1. 事業承継者

まず初めに事業を承継する予定の人です。将来社長になる確率が非常に高い人材、ということです。

社長は経営を全て行わなければなりません。そのため経営を体系的に、全体的に学ぶとそれがそのまま有用な思考の枠組みとして役に立ちます。

仮にちょうどその時にピンとこなくても、実際に経営をしている中で「あの授業で言っていたのはこのことだったのか!!」という気付きも多々出てきます。

  1. 20代の会社員

続いて若手の社員にもおすすめです。選択肢が増えることの価値が高いためです。

教科としての学びに加え、様々な年齢やバックグラウンドを持つ仲間と交流することで、これからのキャリア形成を多様な視点で考えられるようになります。

  1. 現在進行形で仕事上の解決困難な課題を抱えている人

最後に、今現状大きな課題を抱えている人です。

例えば部下全員が退職しようとしている管理職、超強力な競合が参入して市場が消えそうな会社の社長、全く知識の無い経理のような専門職に部署異動した人などです。

実際にこのような状況に陥っている人は迫力が違いましたし、学んだことを即実践するので周囲の人への影響も非常に大きかったです。

▼さいごに

いかがでしたでしょうか。

おすすめしないパターンとおすすめするパターンをご紹介しました。

MBAは意味がないか」というのは問いが漠然としすぎているということが分かっていただけたと思います。もし考えるのであれば、自分の状況を主語にして問いを立ててみて下さい。

例えば私の場合であれば、「中小企業の経営者にとってMBAを修了することは、会社を持続させるという点において他の手段と比較して意味があるか」と問いを立てるようなイメージです。

巷でいわれる「費用対効果低い」「知人で役に立つ人いない」「自分の待遇が変わらない」という根拠の多くは「筆者その人や周囲に限り」という隠れた前提がるのではないでしょうか。

少しでも悩まれている方の参考になれば幸いです。

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