小心者のぼくの日記

小心者のぼくが、経営・起業・資産運用であれこれしているブログ。

行動が全てじゃない!判断保留の価値とは?

こんにちは。“小心者のぼく”です。

 

・とにかく行動あるのみ!
・保留は逃げ
・判断保留=仕事できない人

と思っている方も多いと思います。

しかし実際には、多くの経営者が「判断保留」に非常に高い価値があることを知っています。

そこでこの記事では、

「保留」の価値

をお伝えしようと思います。

この記事を通じて、今自分は行動すべきか保留すべきかを考えるきっかけになればと思います。

 

 

 

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判断保留

▼結論

  1. コンディション調整

  2. 運、流れの呼び寄せ

  3. リスクヘッジ

▼判断保留の価値

  1. コンディション調整

投資の世界には「売るべし、買うべし、休むべし」という格言があります。

動き続けている間は短期的に物事を考えてしまいますし、疲れてしまっては正常な意思決定もできません。現在地を把握し、心身をニュートラルに戻すためには「保留」というのも大切な判断の一つです。

  1. 運、流れの呼び寄せ

江戸時代には「年中、商いの手の内にあるときは利運遠し。折々仕舞いて休み見合わせ申すべきこと第一なり本間宗久)」という格言があります。こちらも相場に関する格言ですが、日常生活にも当てはまります。

上述した通り、疲弊してはネガティブになります。ネガティブになると運も流れもやってきません。そういう時は一度判断を保留して休みましょう。リフレッシュしてポジティブ思考になれば、また流れが変わってくるかもしれません。

  1. リスクヘッジ

リアルオプションという金融工学の手法では「判断保留」が高い価値を持ちます。条件が揃うと、ある情報、状況が明らかになった段階で中止か継続の意思決定ができる権利、すなわち「今は保留」をする権利に価値が出てきます。価格決定の理論がある程です。

ちなみにウォール街にも「疑わしいときは何もするな」という言葉があります。

▼判断保留が有効な条件

この3つの条件を満たしている時は「全力で行動する」よりも「判断を保留する」選択の方が良いと言えます。

  1. 行動を先延ばしできる

  2. 不確実性が高い

  3. 取り返しが付きにくい不可逆な行動である

行動を先延ばしできる、とは例えば今動かなくても問題がないということです。例えば設備投資をするとして、今は一部だけ導入して後から追加部分を導入するような場合です。時間経過で情報が入ってきたタイミングで、追加投資をするか否か選ぶことができれば、そちらの方が期待値が高くなります。

不確実性が高いときも判断を後回しにした方が期待値が高くなります。なぜなら、仮に全てを今判断しなければならない場合、不確実性のリスクを高めに折り込んだ割引率で現在価値を算出する必要があるからです。一方で、情報が明らかになって不確実性が少しでも軽減されれば、それだけ現在価値が高くなることが感覚的に分かると思います。

最後は少し分かりにくいので、逆を考えてみましょう。「取り返しが簡単につく」場合、失敗してもすぐ取り返せるので保留するよりいち早く行動した方が良いということです。取り返しが付きにくいのに判断しなくてはならない時、「保留する」というのが生きてくるのです。

とはいえ実際には全く行動せずに判断を保留する、というわけではありません。中長期的・俯瞰的に物事が見れる程度の余裕を持てるような範囲で、一定量の行動は続けておくことが必要です。

▼保留しないデメリット

最後に保留しないデメリットをご紹介します。

  1. リスクを高く見積もりすぎてしまう

  2. 後戻りできなくなる

通常は想定されるリスクを基に行動可否を判断します。どれくらいお金がかかるのか、自分のスキルは足りてるのか、時間や人では足りるのか、等、普段考えますよね?

しかし不確実性が高い場合は、想定されるリスクに加えて想定できないことが発生します。例えば技術革新や未知の感染症拡大、それによる人の動きなどです。

このように情報不足で読み切れないことが多い場合には「リスクが高すぎる」という判断になってしまいます。

そんな中で実際に全力で行動して、悪い方に不確実なことが起きたとします。すると人間は”もったいない”という意識が強烈に働き、上手くいかないと分かっていても「やり続けるしかない」という状態になってしまいます。

そのため、保留できるのであれば保留して不確実の領域を減らしていった方が価値が断然高くなっていきます。

▼さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回は行動し続けているけどなかなか成果が出ない方に向けて、「保留」という選択の必要性を解説しました。

行動し続けるのは確かに重要ですが、それによって後戻りできなくなっていたり、短絡的になっていたりしませんか?中長期的に見ると、そっちの方がリスクが高いかもしれませんね。

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