小心者のぼくの日記

小心者のぼくが、経営・起業・資産運用であれこれしているブログ。

効果的なビジネス書の読み方【年間120冊】

こんにちは。突然ですが皆さんはビジネス書がお好きですか?

恐らくこの記事を読まれている方は積極的に読んでいる、読もうとされている方だと思います。

しかし、こんな悩みはありませんか?

・本で得た知識をなかなか活用できていない
・読み終わったら何が書いてあったか覚えていない
・周りが読んでるから躍起になってるけど、正直苦痛

私自身、経営大学院時代に多くの書籍を読まなければなりませんでした。しかしこの3つの悩みを抱え、非常に苦しい思いをしながら読んでいたことを覚えています。

そのような中で自分なりに試行錯誤しながら、

どうすれば効果的に大量の本を読むことができるのか

を見つけることができました。今はおよそ3日に1冊のペースで本を読んでおり、私生活と仕事に役立てています。

 

この記事を通じて、同じような悩みを抱えている方の手助けができたらと思います。

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本の読み方

▼結論

  • 解決したい問いを立てる
  • 文章構成を分析する
  • 隠れた前提を考察する
  • 整理する
  • 実行してみる

▼何故本の知識が頭に入らないのか

そもそも何故ビジネス書を読んでも頭に入らない、記憶に残らないのでしょうか。

 

最大の理由は「不要な知識」だからです。もう少し具体的に言うと、今のあなたには必要のない知識、もしくは理解できない知識だからです。

 

周りの人が読んでいる、ネットで話題になっている、というようなビジネス書の場合、そこに書かれている内容が必ずしもあなたの役に立つ、あなたの状況にマッチした内容であるとは限りません。それどころか、大抵は自分と関係のない内容でしょう。

 

そのような中で無理やり本を読んだとしても、自分事に落とし込むことができず結局文字の羅列、ただの情報として頭に入ってきます。人の記憶に最も定着するのは、自分に関係があって、かつそれが重要な場合です。

 

例えば最近話題になった『ティール組織』という本。読んだことがある方も多いでしょうが、正直経営者や組織変革ができるほどの決裁者じゃないと記憶に残らないと思います。なぜなら、読んでも自分にはどうしようもないですし、組織構造自体に課題感を持っていないからです。

 

このように自分と関係のない話は知識として定着しません。

▼何故本の知識は活用しにくいのか

では仮に、自分と関係のある重要な内容の書籍を読んだとしても活用できなかったり役に立たなかったりすることもあります。

 

その理由は「それが成立する前提」を考えていないためです。

 

例えば「人材派遣事業はローカライズされた差別化が重要」という文章を読んだ時、多くの人は

 

・自分は人材派遣じゃないから関係ない

ローカライズ/差別化が重要なのか

と考えそのまま実行してしまいます。

 

しかし実際には、人材派遣業は人件費や設備といった固定費がかからないため中小規模の事業者が乱立しがちです。そのため、小手先の差別化や安売りだけではなかなか存続させることはできません。このような前提の上で、「人材派遣事業はローカライズされた差別化が重要」と述べているのです。

 

そうすると、固定費がかからない業種、例えばITや不動産仲介事業なども似たような特性を持っていると分かりますし、一方で製造業のように固定費が高い業界では差別化しすぎると稼働率が落ちて上手くいかないことも分かります。

 

これが隠れた前提を理解していないがために、本の知識を活用できない理由です。

▼どうすれば効率的に大量の本が読めるのか

ではここから、読む量を減らすことと、記憶に定着させるという二つの切り口から具体的にどうすれば効率的に、大量の本が読めるのかを解説していきます。

解決したい問いを立てる

その本を読むことで解決したい、あなた自身が今もしくはこれから抱える課題を明らかにすることが大切です。購入前にここを明確にしておきましょう。

 

この課題が明らかであればあるほど、自分事にできる度合いも納得度も異なりますし、何よりすぐに実践に移すことができます。さらに、自分にとっての重要な内容だけを読めば良いので、本を読む速度も必然的に上昇していきます。

文章構成を分析する

著者によって文章のレイアウト、特徴が出ます。

 

例えば見出しの次にすぐ結論を書き、そのまま理由や根拠を書いていくPREP法であったり、見出し直後に実体験を書いて最後に結論を書く劇場型のタイプもあります。

 

正直読むべきは結論とその前後の文章であることが多く、この文章構成を把握して余計な個所は読み飛ばしても問題ありません。途中にコラム等が挿入されている場合も読み飛ばしています。

 

ただし、『はじめに』や『あとがき』は読むようにしています。ここは著者の価値観や前提条件、また書籍が答えようとしている問いが書かれています。

隠れた前提を考察する

これが出来ていない人が多いです。

基本的に著者の主張には、その主張が成立する前提があります。それはエピソードに組み込まれていたり、根拠として書かれていたり、場合によっては書かれていな刈ったりします。

 

事例は「何故本の知識は活用しにくいのか」で解説しましたのでご参照下さい。この隠れた前提を把握し、自分にもその主張が当てはまるのかを考えることが大切です。

整理する

ビジネス書を読んだ後、自分が解決したかった課題と書籍で得た解決策をまとめます。その際には、上記で考えた隠れた前提も合わせてまとめておくようにしましょう。

私は文章にした後、図解としてさらに可視化するようにしています。

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実行してみる

最後は実際に実行していきます。そのまま上手くいけば続けますし、上手くいかなければ少しずつ調整したり別の書籍を読んでみたりと次の行動に繋げて下さい。

▼さいごに

 いかがでしたでしょうか。

今回は効率的に、かつ頭に残る本の読み方を解説しました。私は実際にこの方法で年間120冊程度は読めていますし、実際に経営に活用することもできています。

是非参考にしていただけますと幸いです。

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